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2009/3/4

小休止 T  源氏物語

 ようやく・・・というか、やっと夕顔の章まで終わりました。でも、まだまだ先は長い〜!! なんだか、原文を古語辞書を引き引きしているので、知恵熱が出そうです


 解説です。
 桐壺の章は、光君が生まれる前、母・桐壺更衣が入内して桐壺帝からの一身の寵愛を受け光君を産み、後宮での虐めから亡くなる。その後政務に手が付かなくなった帝に更衣によく似た姫宮・藤壺宮が入内、光君が仄かに思いを寄せますが、成人の儀を終えると御簾の内外に分かれることになり次第に恋心を募らせることになってゆく。成人の儀の夜に左大臣家の姫君と婚儀を行い、葵の上が正妻になるところまでです。
 帚木・空蝉の章では、数々の恋を重ねた光源氏が、中流の女性・空蝉と出会い一夜を共にするが、その後空蝉からは色よい返事もなく、避けられる。空蝉の弟を使って何とか寝室に忍び込むが、その前に空蝉に気づかれて逃げられてしまう。
 夕顔の章では、ある日病に臥せった乳母を光源氏が見舞いに行き、ひょんなことから隣の家の女と知り合い忍びあうが、古ぼけた邸宅に行った際に、女が怨霊に取り殺されてしまい、光源氏も病にかかってしまう。
 さて、ここで気づくことは、まるで見てきたことのような描写が結構描かれていることが多いということです。特に、後宮内での陰湿ないじめの仕方が、生々しく描かれています。(桐壺の章) 紫式部は後宮に仕えていましたので、こういった場面に出くわしたことがあるのかと思うほどのリアリティがある描写が出てきますね。
 それから、五条の乳母の家の辺りの様子は、まさに、忙しなく、日々の生活に追われるような庶民の生活が広がる雰囲気が出ています。(夕顔の章)音や匂いまでも感じるようですね。
 夕顔が亡くなってお堂で僧が読経をあげている場面(夕顔の章)、これは、夫が亡くなったときの様子を思い出しながら描いたのでしょうか。愛しい人に先立たれて打ちひしがれた光源氏の姿がよく描かれています。
 自分の体験したことを織り交ぜて描いた方が、たとえ、創作したものでもリアリティーが出ることがあります。紫式部の日々の出来事がなんとなく見えるような物語ですね。
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