2009/2/20
夕顔 V 源氏物語
素性の分からぬ扇の主を調べさせている間に、空蝉の夫である伊予介が上京して、すぐに光源氏の下へとやって来たのでした。光源氏は伊予介に伊予の国の話を聞くのですが、なんだか空蝉との一夜やその後のことなどを思い出して、人のよい伊予介に後ろめたくもあり、湯桁はいくつあるか尋ねたかったが、決まりが悪くてそれもできなかったのでした。
それでも、娘を相応の人に嫁がせて、今度は北の方(空蝉)を連れて伊予に行くつもりだと聞けば、ひとかたならず心が落ち着かずに、もう一度会えるようにと空蝉の弟の小君と語らったが、空蝉はまるでその気がなく思うようにはならないのでした。ですが、空蝉は光源氏から忘れられてしまうことも悲しいことだと思っていたので、折々の返答などには親しげな言葉を送るのですから、つれなく妬ましい人だと思っても忘れがたい人となっていました。
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それでも、娘を相応の人に嫁がせて、今度は北の方(空蝉)を連れて伊予に行くつもりだと聞けば、ひとかたならず心が落ち着かずに、もう一度会えるようにと空蝉の弟の小君と語らったが、空蝉はまるでその気がなく思うようにはならないのでした。ですが、空蝉は光源氏から忘れられてしまうことも悲しいことだと思っていたので、折々の返答などには親しげな言葉を送るのですから、つれなく妬ましい人だと思っても忘れがたい人となっていました。
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