大阪で暮らし始めてはや20年強。
大阪といっても、他の県と同様に端から端まで多種多様。
よく言われる「大阪といえばでんがなまんがな」調なところばかりではないわけで。
私が暮らしていた街も、そんな“ザッツ・大阪”な大阪とは程遠い。
寝間着にサンダルで散歩したり、アニマルプリントを好んで着るような
おばちゃんを近所で見かけることはありませんでした。
・・・大阪のおばちゃんがみんなヒョウ柄を着ているわけではないのです(笑)
まぁ、今住んでいるところはいそうだけど・・・
同じように。
「大阪といえばだんじり」というイメージもあるとは思うのですが。
私の暮らしていた街にはだんじりがありません。全く見たこともない。
だんじりのときには学校や会社が休みになるとか、だんじりのために一年間を
過ごしているんだとか、噂には聞きましたが、半分嘘だと思ってました。正直。
それが学校に入ってから、だんじりのある日はそこに住む生徒や先生が
休んでいるのを見て「本当だったんだ!」とびっくり。だんじりのある街の人の
「祭りは命だ」という話を聞いて、さらにびっくり。街のケーブルテレビも
だんじりのある日は一日中だんじりを放映し、その2日間だけで一年間の
ケーブルテレビの運営を賄えるくらいの視聴率を稼ぐ、ときいてまたびっくり。
長く暮らしていても、知らないことが多すぎる。
今住んでいるところには、一応地車はあるのですが、みんなでのんびり地車を
引いているだけで、引くというよりだた行進してるだけ、というイメージ。
そんな私が、友人に招待してもらい先日初めてだんじりを見てきました。
友人のいる駅に降り立つと、そこにはもうたくさんの提灯が並び、車両規制され
だんじりの関係者の人と警察官があちこちを整備。それ以上に観客も場所取りし
屋台でご飯を食べ、まさに祭りの雰囲気。
お昼は観客も地車を引く人もそれほど多くなく、そんなに気合を入れずに
見に行ったわりには良い場所をゲット。人が少ないからか、気分的にも余裕があり
散歩がてらに楽しんだ・・・のですが。
夜は一転。
観客と地車を引く人ともに増え、地車にも提灯がたくさん並び、
太鼓や笛など鳴り物が音楽を奏でながら、直角カーブやS字カーブを
ものすごい勢いで通り抜けていく。途中、商店街の屋根に地車をバリバリと
ぶつけたとしても、再びものすごい勢いで走っていくのです。

日本の秋祭であるだんじりは、確か豊作を願うだか祈るだかの意味があり、
その地域に根付いた伝統行事。この行事を守り受け継いでいくためにも、
自治会のなかで役割分担がはっきりしていて、タダの祭りじゃない。
地域ごとに出された地車のまわりには、引き手以外の人がたくさんいて、
運行や観客を整備し、休憩に入れば飲み物をそろえ、休憩が終わればゴミを拾い、
また地車の一番後ろで一緒に走っていく(笑)
太鼓の音とか、人の掛け声とか、地車が走り抜けた後の観客の拍手や歓声だけを
聞いていれば、今が秋だということを忘れてしまう。
しかも映像の中に入り込んだような気分になってしまう。
祭りといえば、盆踊りのイメージが強く、思い出すのは屋台や人の声、な私にとって
そこは完全に異世界でした。でも違和感は感じない。
それらの音が心地よく感じられます。
こんな祭りもあるんだなぁ、と新発見でした☆