栄光への第一歩  

社交ダンスを始めて11ヶ月

その成長は目覚しい

ダンス歴10年のご年輩の方々を半年で抜き

パートナーを見つけ

競技会に向けて猛練習

上手くならないわけが無い

周りの人間にチヤホヤされ

いい気分だった・・・



しかし、気がついていた

これではダメだと

何年経っても、ロクな成長を遂げないと

その気持ちをどこかで押し殺していたのかもしれない




勇気を出して

サークルの部長

に聞いてみた

この時期の1回生と比べて

俺の実力はどれくらいのものだろうか?と・・

部長は答えた

かなり下手な方だと思うよ

凍りつく空気

しかし、冷静になればわかる

それは当然の答え

この一年、練習したつもりだが

それはあくまで社会人の中ではの話

俺はこの一年、社交ダンスの練習をしていて

極度の筋肉痛になったり

おびただしいほどの汗をかいたり

といった経験を一度もしていない

前やっていたジャズダンスやヒップホップの方が

よっぽどきつかった

しかし、部活でもなければ

高齢者を対象にした社交ダンススタジオで

そのような激しいレッスンはど行われるはずもない

環境に支配されてしまっているのだ・・



学生のときから始めておけばよかった・・

そう漏らす俺に部長は



今からでも遅くないよ、半年で4回生のレベルまで追いつけるよ





・・・え?





俺の出す地味な課題をちゃんとこなせるならね





日を改めて貸しスタジオで指導を受ける

といっても課題を言い渡され、それをやるだけ

手始めにこれを20分やってみてきつければ15分でもいいよ

はい!

・・・きつい

5分で限界がきた

しかし、意地を見せねば・・

休み休み15分やるが

汗の量はおびただしく、腕は上がらなくなっていた

じゃ次はこれ

次はこれ

次は・・



学生はこのきつい基礎練の後、本格的な練習をするのだという

衝撃というより・・・そりゃそうだろうな

という思いの方が強かった



3日間筋肉痛になった

今日からまた復活だ

後悔を払拭し

夢を掴むために

突き進むのみ!
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