粟野隆(奈良文化財研究所/ランドスケープ史家)
戦後20世紀の先人が歩んできたランドスケープの道はそのまま21世紀に続くものではありません。この先の道のゆくえを見定めるには、これまでの足跡を見つめ直すことが大事です。ぼくは戦後ランドスケープの屋台骨を支えた方々との対話により、その足跡の歴史的層位、重複関係、痕跡の特徴を整理するところから始めます。
小林邦隆(株)タム地域環境研究所/ランドスケーププランナー)
この度、粟野さんをはじめ、力強い仲間があつまり「ランドスケープ現代史研究会」を発足するにいたりとてもうれしく思います。私は歴史の専門家ではありませんが、この活動を通じて、ランドスケープ現代史を直視し、自分なりの21世紀のランドスケープ像や自分のポジションを見いだせればと思います。
霜田亮祐(PLACEMEDIA/ランドスケープアーキテクト)
先人達が築き上げてきたものに対して、それを年表として整理することが目的ではなく、そこに時系列を越えた「系」を見出し、脈動する遺伝子の中における我々の役割を明確化するために本会に参画しました。
神藤正人(東京農業大学短期大学部環境緑地学科)
環境問題が見直され、さまざまな取り組みが行われている現在、具体的にどういう事業に「ランドスケープ」の考え方を組み込み実現させていくのか、新たな「ランドスケープ」をどのように創出していくのかが求められている。ランドスケープ現代史を通じて、そのデザインの課題と方向を導き、ランドスケープデザインの本来の役割を鮮明にしたい。
高島智晴((財)東京都公園協会)
今日我々がLandscape Architecture(以下LA)に携わる事ができるのは、偉業の影に先人の努力や苦労があった事を忘れてはなりません。私は、彼らの偉業が歴史に埋没しないよう今一度LAの歴史を再認識し、LAの本質を考えていくとともに、少しでも多くの人にLAの軌跡を伝えていきたいと思っています。
武田重昭(県立 人と自然の博物館)
僕らは日々の生活でどれほど「豊かだ」と思える瞬間を生きられているだろうか。歴史とは解釈の視座である。社会構造が大きく変動する今、過去は現在を示す秤にはなるが、未来への羅針盤とはならない。新しいインジケータが求められている。懐古的に振り返るのではなく、新しいランドスケープの可能性を開くような歴史を捉えてみたい。
馬場菜生(ディレクター、キュレーター)
※2011年4月退会

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